ラインスタンプ【音速のカニReturns】振り返り(1〜10)
前回のスタンプ発売から約1年の時を経て満を辞して発表した【音速のカニReturns】、このブログではそれぞれのスタンプのポイントや製作秘話を綴る。
1.蟹光線
言うまでもないが、小林多喜二の小説『蟹工船』をもじったものである。私がスタンプを作る時は基本的に絵を描いてから言葉を考えるのだが、このスタンプは珍しく言葉から絵を描いた。光線の絵は描いたことがなかったが、思いの外上手く描けた。
2.年の瀬なのに?
左右対称の絵が描いてみたかった。こだわったポイントは眉毛である。理想的な形になるまで何度も描き直した。ダルマということでお腹にある目(なのかどうかはわからないが)は、1番最後に入れた。
3,目に余る
単純に目玉が描きたかった。目にまつわる私が普段よく使っている言葉として「目に余る」を採用したのだが、これでは「目に余る」ではなく「目が余る」である。後になって「お目が高い」や「目上だぞ」などにしておけば良かったと後悔している。
4.またその話?
今となっては数が少なくなった縁取りの無い絵である。カニの下にある物は、特に何かを描こうとしたわけではないが、結果的にナンに近い見た目になった。しかしこれはあくまでもナンではない、ナンに見えるナンならざる物なのだ。なので決して「ナンの話?」にすれば良かったナンて思っていない。
5.あんぐり
音速のカニには口がない(正確には口は見えていないだけで、カペレと呼ばれる触角のあたりにあるのだが)。この「口がない」というのは実はキャラクターの絵を描くということにおいてとてもめんどくさい。通常キャラクターの表情を表現する時は目と口を使う。笑っている時は目を細めて口角を上げるなど、目と口の形を変化させることで表情や感情を表す。しかし、音速のカニには口もなければ目蓋もない、したがってこのキャラクターに表情を持たすのはかなり難しいのだ。このスタンプでカニが元気よく開いている「口」は本物ではなく口を模したマスクのような物である。音速のカニの本当の口を見られる時は来るのだろうか……
6.寿司以外ならなんでもいいよ
寿司に扮した音速のカニ。目の部分がわさびに見える。今回のスタンプは影の付いた絵が前回より大幅に増えた。初めに出したスタンプと比べると、絵が上達していることが分かる。夜ご飯などを決める時、「なんでもいいよ」とつい言ってしまいがちだが、そんな時にこのスタンプを送ることで、多少なりとも議論に参加したことになる。前回のスタンプ【音速のカニと仲間たち】にある「洋食がいい」と併せて使ってほしい。
7.花言葉次第
インターネットで花の描き方を見て、いてもたってもいられなくなって描いた絵である。今回のスタンプの中でも特に気に入っている絵の1つだ。この花はモデルがあるわけではなく私が作った架空の花で、名前は「モグスサンダリア」で花言葉は「貴方の好きにすれば良い」ということになっている。ちなみに、「モグスサンダリア」というのはヒンディー語で「魅惑の麗人」という意味である。
8.解散だよ
これまた左右対称の絵である。「私がほしいベースのデザイン」というコンセプトで描いた。我ながら光沢の感じがうまく表現できたと思う。バンド内での喧嘩に使ってほしい。
9.ないよりはマシ
アフロがようやくまともに描けるようになった。頭にアフロが乗っているだけのシンプルなデザインだが、これもまた、お気に入りの1つである。「ないよりはマシ」という言葉は私の口癖で、自分で使うために作ったスタンプと言っても過言ではないだろう。音速のカニ史上最も可愛いスタンプなので、女の子に使ってもらいたい。
10.ワカラナイ
これは私が映画「トゥモローランド」を観た直後に描いた絵だ。(トゥモローランドの感想を書き連ねるボケをしようとしたが、感想だけで500文字以上になってしまったので割愛する)イメージとしてはナビゲートロボットのような感じである。ロボット特有の無機質さをうまく表現できた。今回のスタンプの中でも群を抜いて汎用性の高いスタンプではなかろうか。文字がたくさんあるスタンプというのもなかなか珍しいのでウケも良いに違いない。
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