シザーハンズ冒頭15分
Life needs rest and a little spice.
John P Volcano
「なんてこったい」
マイケルの右手にはホットドッグほどの大きさのワニが噛み付いている。
それを振り払おうとしていないのはワニが大好きだからではなく彼にとってそれは日常茶飯だからだ。
ワニがひっついたままのマイケルが車で向かった先はコインランドリー、一人暮らしの生命線だ。彼は洗濯機に一週間分の洗濯物と右手に付いていたワニを放り込み蓋を閉めた。
マイケルは洗濯を待っている間、コインランドリーの周りを散歩することにした。
「今日は天気も良いし風も少ないな。こんな日は……」
「ジャーン!!ここで登場とびマルタイム〜 今日のクイズを出すよ〜」
どこからともなく得体の知れない喋る人形が現れた。
「出たなバケモノ」
マイケルは懐から幣を取り出し、人形に向けた。